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精索捻転
精索捻転(せいさくねんてん)は、精索(精巣へ向かう血管や精管などが束になった構造)がねじれることで、精巣への血流が遮断され、激しい陰嚢痛が突然発症します。吐き気や嘔吐を伴うこともあります。思春期前後の男児に多く発症し、深夜から早朝にかけて起こることが多いのが特徴です。
血流が遮断されてからの経過時間によって、精巣を救える可能性(温存率)は以下のように変化します。
| 経過時間 | 精巣温存の可能性 |
| 6時間以内 | 約90%以上(理想的な治療タイミング) |
| 6〜12時間以内 | 約50% |
| 12時間以上 | 約20%以下 |
| 24時間以上 | 温存はほぼ不可能(壊死のリスク大) |
このため、発症から6時間以内の治療が極めて重要です。症状に気づいたら、ただちに泌尿器科を受診する必要があります。
精巣が陰嚢内で高く挙上していたり、横向きになっている場合は、精索捻転を強く疑います。
太ももの内側を擦ると同側の精巣が持ち上がる反射(精巣挙筋反射)が、捻転していると消失します。
陰嚢を持ち上げたときの痛みの変化をみる所見です。精巣上体炎との鑑別診断に用います。
超音波(エコー)検査が有効です。カラードップラーを用いることで、正常の精巣と比較して血流の低下または消失が確認されます。また、精索のねじれや、精巣上体の腫大が認められることもあります。
多くの場合、精索は内側にねじれているため、外側へ向けて回すように整復します。運良く整復できた場合でも、再発予防のために手術で精巣を固定する必要があります。
麻酔後に陰嚢を切開し、精巣の状態を直接確認します。捻転を解除し、精巣の色調を観察して血流再開の有無を評価します。
いずれの場合も、将来的なリスクを避けるため、反対側の精巣も同時に固定します(対側固定)。