ふじみ野市の日帰り手術もできる泌尿器科クリニック

         

前立腺肥大症とは

前立腺(ぜんりつせん)は男性のみにある臓器で、膀胱のすぐ下に位置し、尿道を取り囲むように存在しています。いわば「蛇口の根元」のような場所にあるため、加齢や男性ホルモンの影響で前立腺が大きくなると、尿道が圧迫され、水の出が悪くなるように尿が出にくくなります。

前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)は、がんのように命に関わる疾患ではありませんが、排尿は毎日の生活と密接に関わるため、症状が続くと生活の質(QOL)を大きく低下させます。

「年のせいだから仕方ない」と我慢せず、気になる症状があればご相談ください。

前立腺肥大症の主な症状

以下のような排尿症状がある場合、前立腺肥大症が原因の可能性があります。

  • 尿が出るまでに時間がかかる。尿の勢いが弱い。(排尿困難)
  • 尿を出し終わってもまだ残っている感じがする。(残尿感)
  • トイレに行ったばかりなのにまた行きたくなる。(頻尿)
  • 夜中に何度もトイレに起きる。(夜間頻尿)

症状が進行すると…

  • 尿が全くでなくなる。(尿閉)
  • 膀胱機能が低下する。
  • 腎機能に影響が出ることがある。

早めの治療により、これらの合併症を防ぐことができます。

前立腺肥大症の検査

問診

排尿症状の内容や経過、これまでのご病気、服薬中のお薬などを確認し、他の疾患の可能性がないかを評価します。

IPSS(国際前立腺症状スコア)

IPSSは前立腺肥大症による症状の「困り度」を数値化する質問票です。(スマホでご覧の場合、横スクロールできます)

Q.どのくらいの割合で次のような症状はありましたか?全くない1/5回未満1/2回未満ほぼ1/2回1/2回以上ほぼ毎回
この1か月の間に、尿をしたあとに
まだ尿が残っている感じがありましたか?
0点1点2点3点4点5点
この1か月の間に、尿をしてから2時間以内に
もう一度しなくてはならないことがありましたか?
0点1点2点3点4点5点
この1か月の間に、尿している間に
尿が何度もとぎれることがありましたか?
0点1点2点3点4点5点
この1か月の間に、尿をがまんするのが
難しいことがありましたか?
0点1点2点3点4点5点
この1か月の間に、尿の勢いが弱いことが
ありましたか?
0点1点2点3点4点5点
この1か月の間に、尿をし始めるために
お腹に力を入れることがありましたか?
0点1点2点3点4点5点
この1か月の間に、夜寝てから朝起きるまでに
ふつう何回尿をするために起きましたか?
(0回)
0点
(1回)
1点
(2回)
2点
(3回)
3点
(4回)
4点
(5回)
5点

あなたの合計スコアは何点ですか? 
軽症:0~7点
中等症:8~19点
重症:20~35点

QOLスコア

QOLスコアは現在の排尿状態の「満足度」を評価します。
点数により軽症・中等症・重症に分類し、治療方針の決定や治療効果の判定に用います。(スマホでご覧の場合、横スクロールできます)

とても満足満足ほぼ満足なんとも
いえない
やや不満嫌だとても嫌だ
現在の尿の状態がこのまま変わらずに続くとしたらどう思いますか?0点1点2点3点4点5点6点

あなたのスコアは何点ですか?
軽症:0・1点
中等症:2・3・4点
重症:5・6点

尿検査

尿路感染症・尿路結石・膀胱がんなど、排尿障害の原因となる他の疾患がないかを確認します。

血液検査(PSA検査)

PSA値を測定し、前立腺がんの可能性がないかを調べます。前立腺肥大症でもPSAが上昇することはありますが、基準値より高い場合はMRI検査や前立腺生検を追加で行うことがあります。

超音波検査(エコー)

前立腺の大きさや残尿量を測定します。また前立腺肥大症に伴って膀胱結石ができることもあるため、その有無も確認します。通常は腹部超音波検査で十分は情報が得られますが、より詳細な評価が必要な場合は経直腸超音波検査を行うことがあります。

尿流測定(ウロフロメトリー)

実際に排尿していただき、尿の勢いや排尿時間などをグラフで評価します。

膀胱鏡検査

尿道から細い内視鏡を挿入し、前立腺肥大による尿道の圧迫の程度や、排尿障害に伴う膀胱壁の変形(肉柱形成・膀胱憩室など)を確認します。

前立腺肥大症の治療

薬物療法

前立腺肥大症の治療はまずは内服治療から始めます。症状や前立腺の大きさに応じて、以下の薬を単独または併用します。

α1遮断薬

第一選択薬です。前立腺や尿道の平滑筋をゆるめ、尿の出口の抵抗を下げます。効果発現が比較的早いのが特徴です。

5α還元酵素阻害薬

前立腺そのものを徐々に小さくする薬です。効果が表れるまで3~6か月ほどかかります。前立腺体積が大きい方に有効です。

PDE5阻害薬

排尿症状の改善に加え、勃起機能改善の効果もあります。

過活動膀胱治療薬(抗コリン薬・β3作動薬)

尿意切迫感や頻尿を伴う場合に使用します。

膀胱留置カテーテル・自己導尿

排尿困難が強く、尿が出なくなった場合(尿閉)は、緊急対応として一時的に膀胱にカテーテルを留置したり、自己導尿を行うことがあります。

手術療法

薬物療法で十分な改善が得られない場合や、繰り返す尿閉、膀胱結石などの合併症がある場合は手術を検討します。現在は、おなかを切らない経尿道的手術が中心です。主な手術方法は以下の通りです。それぞれに長所と短所があり、前立腺の大きさや症状、全身状態などを踏まえて、患者さんごとに適した方法を選択することが大切です。

TUR-P(経尿道的前立腺切除術)

内視鏡を尿道から挿入し、電気メスで前立腺を内側から削る方法です。長年行われている標準術式で、確実な治療効果が期待できます。一方で、他の術式と比べると出血がやや多い傾向があります。

HoLEP(ホルミウムレーザー前立腺核出術)

レーザーで肥大した前立腺のすべてをくりぬく方法です。出血が少なく、大きい前立腺を含め幅広い症例に対応可能です。再発率が低く、高い治療効果が期待できる点が特徴です。

水蒸気治療(Rezumなど)

水蒸気の熱エネルギーにより前立腺組織を壊死させ、縮小させる方法です。低侵襲で短時間の治療が可能で、出血はほとんどありません。ただし、効果が表れるまで一定の期間を要し、大きな前立腺には適しません。

UROLIFT(PUL:経尿道的前立腺吊り上げ術)

前立腺組織を切除せず、専用の小さなインプラントで前立腺を引き上げて尿道を広げる方法です。低侵襲で短時間に施行でき、出血も少ない治療法です。射精機能の温存しやすい点が特徴ですが、大きな前立腺には適応がありません。

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