ふじみ野市の日帰り手術もできる泌尿器科クリニック

         

過活動膀胱とは

「膀胱にあまり尿が溜まっていないのに、突然強い尿意を感じてトイレに間に合わない」といった尿意切迫感がある場合、それは「過活動膀胱(OAB:Overactive Bladder)(かかつどうぼうこう)」の可能性があります。

40歳以上の約12%が過活動膀胱であるというデータがあり、加齢とともにその割合は増加します。80歳以上では35%以上の方がこの症状に悩まされているとされますが、実際に医療機関を受診しているのは全体のわずか22%にとどまり、受診率は比較的低いのが現状です。

過活動膀胱の原因

原因は大きく2つに分類されます。

神経因性:排尿に関わる神経に障害がある場合

排尿をコントロールする神経が障害を受けると、過活動膀胱が生じることがあります。主な原因となる疾患は以下のとおりです。

  • 脳疾患:脳出血、脳梗塞、パーキンソン病 など
  • 脊髄疾患:脊髄損傷、多発性硬化症、椎間板ヘルニア など
  • 馬尾・末梢神経疾患:腰部脊柱管狭窄症、糖尿病性神経障害 など

非神経因性:その他の要因による場合

明らかな神経障害がなくても、以下のような要因で過活動膀胱が引き起こされることがあります。

  • 加齢
  • 精神的ストレス
  • 生活習慣病(高血圧、糖尿病など)
  • 女性の場合:加齢による女性ホルモンの低下、骨盤底筋の弱化
  • 男性の場合:前立腺肥大症

過活動膀胱の主な症状

  • 尿意切迫感:突然、強い尿意が起こり、我慢できない感覚
  • 切迫性尿失禁:尿意を我慢できず、トイレまで間に合わず漏れてしまう
  • 昼間頻尿:日中の排尿回数が多くなる(1日8回以上)
  • 夜間頻尿:就寝中に排尿のために1回以上目が覚める

過活動膀胱の検査

問診

排尿状況や既往歴を確認し、「過活動膀胱症状質問票(OABSS)」を用いて重症度を評価します。

過活動膀胱症状質問票(OABSS)

Q.この1週間のあなたの状態にもっとも近いものをひとつだけ選んで下さい頻度点数
質問1
朝起きた時から寝る時までに、何回くらい尿をしましたか?
7回以下0
8~14回1
15回以上2
質問2
夜寝てから朝起きるまでに、何回くらい尿をするために起きましたか?
0回0
1回1
2回2
3回以上3
質問3
急に尿がしたくなり、がまんが難しいことがありましたか?
なし0
週1回より少ない1
週1回以上2
1日1回くらい3
1日2~4回4
1日5回以上5
質問4
急に尿がしたくなり、がまんができずに尿をもらすことがありましたか?
なし0
週1回より少ない1
週1回以上2
1日1回くらい3
1日2~4回4
1日5回以上5

過活動膀胱の診断基準
質問3が2点以上かつ合計スコアが3点以上

過活動膀胱の重症度判定(合計スコア)
5点以下 軽症
6~11点 中等症
12点以上 重症

尿検査

尿中の白血球や赤血球を調べ、感染症や腫瘍など、他の疾患がないか確認します。

残尿測定

排尿後に膀胱内に尿が残っていないかを確認します。

腹部超音波検査

膀胱や尿路に結石や腫瘍などの異常がないかを確認します。男性の場合は前立腺肥大症の有無もチェックします。

過活動膀胱の治療

行動療法

生活指導

体重の管理、飲水・カフェイン・アルコールの摂取制限、運動習慣の見直しなど、生活習慣全般の改善を行います。

膀胱訓練

尿意をなるべく我慢することで、排尿間隔を徐々に延ばす訓練です。

骨盤底筋体操

骨盤の底にある筋肉(骨盤底筋)を鍛えることで、尿漏れの予防・改善を図ります。切迫性尿失禁にも有効とされています。

薬物療法

β3受容体作動薬

膀胱の筋肉を緩め、尿を溜めやすくし、症状を改善します。

抗コリン薬

膀胱の過剰な収縮を抑制します。

α1遮断薬

前立腺肥大症を伴う男性では、排尿の改善に効果があり、第1選択薬となります。

その他の治療

ボツリヌス毒素療法

難治性の過活動膀胱に対して、内視鏡を用いて膀胱の壁にボツリヌス毒素を注入し、過剰な膀胱収縮を抑える治療です。

神経変調療法

膀胱や尿道をコントロールする末梢神経に刺激を与えることで、排尿機能のバランスを整える治療法です。

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