ふじみ野市の日帰り手術もできる泌尿器科クリニック

         

精巣炎・精巣上体炎とは

精巣炎(せいそうえん)と精巣上体炎(せいそうじょうたいえん)は、いずれも陰嚢内に炎症が起こる病気です。発症する部位が少し異なりますが、症状が似ており同時に発症することもあります。

①精巣上体炎

精巣上体は、精巣の上端から後ろに沿って位置する細長い器官で、精子を成熟させて貯留する働きがあります。この精巣上体に尿道や膀胱などから逆流した細菌やウイルスが感染することで発症します。

主な原因としては、

  • 尿路感染症(膀胱炎・前立腺炎など)からの波及
  • 経尿道的手術後や膀胱留置カテーテルによる感染

主な症状は、陰嚢の腫れ・痛み・発赤・発熱などで、重症化すると陰嚢に膿がたまり(膿瘍)、皮膚がやぶれて膿が出る(自壊)こともあります。

②精巣炎

精巣炎は、主に流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)に続発して起こり、通常は耳下腺炎発症から5日前後で発症します。症状は精巣上体炎と似ており、陰嚢の腫れ・痛み・発赤・発熱がみられます。重症化すると精巣が委縮し、将来的に精子をつくる力(受精能力)が低下することがあります。

精巣炎・精巣上体炎の検査

問診・診察

流行性耳下腺炎の既往を確認します(精巣炎)。 陰嚢を持ち上げた時に痛みが軽減すれば精巣上体炎を示唆します。(=Prehnプレーン徴候陰性)

尿検査

尿中の細菌や白血球を調べ、尿路感染症の有無を確認します。

採血検査

炎症の程度(白血球数・CRP)や、流行性耳下腺炎ウイルス(ムンプスウイルス)の抗体を調べます。

超音波検査(エコー)

炎症の部位(精巣か精巣上体か)を確認し、血流や膿の有無を評価します。精索捻転との鑑別にも有用です。

精巣上体炎の治療

  • 細菌感染が原因の場合は抗生剤による治療を行います。
  • 陰嚢を挙上させ、冷やすことで症状が軽くなります。
  • 陰嚢内に膿瘍を形成した場合は、膿を排出するドレナージ処置や、まれに精巣摘除が必要になることがあります。
  • 治癒後、感染部位が硬くしこり(硬結)として数か月残ることがありますが、徐々に改善します。

精巣炎の治療

  • ウイルス感染(おたふくかぜ)が原因の場合は特効薬がないため、対症療法が中心となります。
  • 安静、陰嚢の挙上・冷却、鎮痛剤で炎症や痛みを抑えます。
  • 細菌感染が疑われる場合は、抗生剤を併用します。
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