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血精液症
射精時に精液に血が混じり、赤っぽく見える状態を「血精液症(けつせいえきしょう)」といいます。
精液には、精巣で作られる精子のほかに、精嚢や前立腺で分泌される液体が含まれており大部分はこれらの分泌物です。そのため、血精液症の多くは精嚢や前立腺からの出血によるものです。
出血して間もない場合は、精液が鮮やかな赤色になりますが、時間が経つと酸化により茶色っぽく変色します。
精液が赤くなると驚くことがありますが、ほとんどの場合、痛みなどの他の症状は伴いません。
血精液症の多くは、前立腺がんの検査として行われる前立腺生検の後に起こります。生検では前立腺に数十か所針を刺して組織を採取するため、検査後に射精の機会があると血精液症が認められることがあります。
それ以外の場合、原因がはっきりしない「特発性」であることが多く、精嚢や前立腺内の細い血管からの出血が考えられます。
また、精嚢や前立腺の感染症、前立腺・精巣・精嚢・尿道の腫瘍や結石なども原因として挙げられますが、これらの疾患が血精液症をきっかけに発見されることは少ないとされています。
前立腺生検後に起きた血精液症であれば原因は明らかですが、それ以外の場合は原因を特定するための以下のような検査が行われます。
これらの検査を行っても原因が特定されない場合は、「特発性血精液症」と診断されます。
前立腺生検後や特発性の場合、多くは自然に改善します。
ただし、血液が混ざった精液がすべて排出されるまでには、数週間かかることもあります。このようなケースでは、特別な治療は必要ありませんが、出血が気になる場合には止血剤を使用し、経過を観察します。
原因が感染症であれば抗生物質による治療を行い、腫瘍や結石が認められた場合には、それぞれに応じた治療を進めます。