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精索静脈瘤
精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)とは、精巣から心臓へ戻る静脈の血流が逆流・うっ滞することで、精索内の静脈が拡張・蛇行し、こぶ状になる状態を指します。解剖学的な理由により、90%以上が左側に発症するとされています。
精索静脈瘤があると、精巣内の温度上昇や血流障害が起こり、それが精子の形成障害や精巣の萎縮につながるため、男性不妊の原因となることがあります。 発症頻度は、一般男性の約10~15%に見られますが、男性不妊症の方では約30%と高率です。 多くは無症状ですが、陰嚢の違和感や鈍痛、陰嚢の腫大、陰嚢内にしこりが触れるなどの自覚症状が出ることもあります。
精索静脈瘤の重症度(グレード)は、以下のように分類されます。
立位でバルサルバ負荷(息を止めてお腹に力を入れる)を行うと触れる
立った状態で触診により確認できる
視診で外陰部に瘤状の静脈が確認できる 診断には、カラードプラ超音波検査が有効です。この検査では、精索静脈の拡張や血流の逆流所見などを視覚的に確認できます。
治療の中心は手術です。男性不妊症が認められる場合、陰嚢の不快感や痛みなど日常生活に支障がある場合に手術が検討されます。
最も一般的な手術法です。顕微鏡を用いて静脈を結紮(しばる)し、動脈やリンパ管などの重要な構造物を温存しながら処置します。
お腹に小さな穴を開けてカメラと器具を挿入し、腹腔内から静脈を処理します。両側同時に処置したい場合などに適しています。
カテーテルを用いて、血管内から塞栓物質(コイルなど)を挿入し、逆流を防ぐ方法です。身体への負担が少ないのが特徴です。